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インターンシッププログラム作成支援|基礎からのインターンシップ作成とチーム体制の重要性【株式会社NODA 西山 辰哉】

「新潟市中小企業人材確保・育成支援事業」は、市内企業の人材確保や若者等の市内就労を促進するため、企業の魅力度向上や社内外への発信力強化のほか、効果的なインターンシッププログラムの構築を通して、企業の採用力向上を支援する事業です。

事業の一環であるインターンシッププログラム作成支援では、インターンシップの基礎を学び、その後、個別コンサルティングを通して、各社に合ったプログラムを作成していきます。

本コラムでは、支援を受けた理由や取り組みの内容、その後の変化、今後の展望についてご紹介します。今回は、株式会社NODAの西山辰哉さんに、お話を伺いました。

株式会社NODA

株式会社NODAは美容室を中心に頭髪化粧品の卸売をしています。また、売上分析や課題改善など、経営面も含めた提案も行っています。

 

「この会社はどんな会社なのか」を体験してもらいたい

― 御社の事業内容について教えてください。

一言で言えば、美容室を中心とした卸売業です。パーマ液やヘアカラー剤、シャンプー、トリートメントといった頭髪化粧品を専門に扱っています。ただ、私たちの仕事は商品を届けて終わりではありません。

特徴として、美容室の売上分析を行い、お店の課題を洗い出し、改善案を提案するコンサルティング業務に全営業社員が取り組んでいる点です。県内にも同業他社はありますが、そういった体制を整えている会社は珍しいと思います。

 

― インターンシップに力を入れようと考えたきっかけ

これまでインターンシップには全く着手していませんでした。以前は中途採用がメインでしたが、コロナ禍前に新卒採用を行ったことがあり、当時は合同説明会などに参加していました。ただ、学生さんに「この会社はどんな会社なのか」を体験してもらう場が不足しているように感じていました。

そして、コロナ禍が明けて新卒採用を強化しようと考えたとき、職場体験の必要性を強く感じました。また、社内の年齢層が上がってきている中で、若い世代の感性や新しい発想を取り入れたいという思いもありました。弊社も長年にわたって事業を続けているので、「これが普通」というそれまでの固定観念が少なからずあります。それを打破するためには、新卒の方の新しい考えや力が必要だと感じていました。

 

 

「楽しさ8割」の体験型インターンシップ

― 支援はどのように進んでいきましたか?

まず、弊社ではインターンシップの基礎がありませんでした。インターンシップ自体のイメージはあるのですが、具体的に何をすれば学生さんに響くのか、そして作ったとしても学生さんが来てくれるのかという不安がありました。

今回のプログラムでは、インターンシップの基礎から具体的なことまで学ばせてもらいました。特に、学生さんをどう集めるのかという不安が大きかったので、学校へのアプローチの仕方やホームページでの見せ方など具体的なアドバイスをいただきました。参加者を集めていくのはこれからなので、実際に動いていく中で試していきたいと思っています。

 

― どのようなプログラムになる予定ですか?

イメージとしては「楽しさ8割、実務の醍醐味2割」のインターンシップです。

3日間のインターンシッププログラムを作ったのですが、まずこだわったのは1日目の「楽しさ」です。学生さんが初日につまらないと感じてしまったらその先受けたくなくなってしまうと思います。そこで考えたのが「ヘアケアデモ体験」です。

美容室専売品と市販品で、ヘアケアをした後にどれだけ違いが出るのかを実際に体験してもらう。学生さんにとって美容室のシャンプーは「高い」というイメージがあると思うのですが、その高い理由と価値を、自分の髪で実感してもらうんです。これは私たちが普段、美容師さんに美容品を提案する際に行うプロセスと同じなんです。楽しみながらも、私たちの仕事の本質を体験してもらえる内容にしました。

また、私たちの強みであるコンサルティングに関するミニワークも用意しました。

例えば、美容サロンの検索サイトなどを使って、学生さんに好きな美容室を一つ選んでもらいます。そのお店をより良くするために、自分ならどんなアドバイスができるか提案してもらい、フィードバックするというものです。

また、仮の売上データを提示して、売り上げを良くしていくための具体的な提案を考えてもらうような、課題の抽出・改善のミニワークなどもあります。

これは逆に私たちの学びにもなると考えていて、「自分だったらこんなお店に行きたい」「ここがもっとこうなればいいのに」という独自の感性や私たちが忘れていた視点を思い出させてもらえたら良いなとも考えています。

他には営業社員との同行も半日組み込んでいます。ここにはねらいがあって、一番のベースにあるのは「うちの社員と多く関わってもらいたい」という思いです。同行する車内での会話や昼食を一緒に取る時間に、仕事の話は1割で、あとの9割は雑談でもいいので、コミュニケーションをとってもらえたらと考えています。 他にも、若手社員との座談会もプログラムの中に入っています。初対面で面と向かって話をするというのはなかなか難しいですよね。ただ、一緒に動いたり雑談したりする中で色々な話がしやすくなると思うんです。人対人の仕事ですし、コミュニケーションが生まれやすい状況を作りたいと考えて盛り込みました。

今回作成した体験型のプログラム

 

「一人じゃない」から、心は折れない。チーム体制の重要性

― 社内ではどのような変化がありましたか?

採用に関して、チーム体制で取り組めるようになったことが一番の変化かもしれません。以前は私一人が採用担当として動いていました。しかし、他の様々な業務と兼務していると、どうしても後回しになりがちでした。そうすると、そこで会社の採用活動が止まってしまうんです。

今回は、私を含めた3人のチーム体制にして取り組みました。営業の現場を知る社員も巻き込んで、月1回必ずミーティングを行う。そうすると「あの件、どうなりました?」とお互いに声を掛け合えるんです。良い意味でのプレッシャーとアイディアを出し合える安心感。今回のインターンシップも作って満足で終わらせることなく、行動していけるのではないかと感じています。

 

― 他に気付けた点はありましたか?

自社の魅力やどういった人材を求めているかを整理する機会にもなりました。求める人材に関して、インターンシップ作成支援を受ける前は、コンサルティングに興味のある学生への募集を考えていました。ただ、チームで話し合い、自社で長く活躍している社員の特徴を掘り下げていくと、みんな共通して「美容が好き」だったんです。

「コンサルティングに興味がある学生」ではなく、「美容が好き」という私たちにとっての原点。それを持つ学生に絞りました。美容に興味がない人には響かないと思うのですが、100人に1人でも「ちょっと気になる」という人に届く内容にしたかったんです。

 

 

「やったほうがいいのは分かっているけれど、何から手をつけていいか分からない」企業さんへ

― 今後の展望は?

不安はまだまだありますし、プログラムを作っただけでこれからが本番ですが、ゆくゆくは今の3人のチームメンバーを他の社員と入れ替えていくことも考えています。そうすることで、全社的に採用への責任感と当事者意識を持てるようになって、学生さんとの関わりがより良いものになっていくのではないかと思っています。

 

― こちらの支援を、どのような企業におすすめしたいですか?

「やったほうがいいのは分かっているけれど、何から手をつけていいか分からない」という企業さんは、ぜひ参加してみてほしいです。

参加することで、自社の強みや弱み、そして「どんな人に来てほしいか」というペルソナが整理されていきますし、自分たちを客観的に見つめ直す絶好の機会になります。

そして、可能であればチームを作って参加することを強くお勧めします。人員を割くのはなかなか難しいかもしれませんが、チームを作ることで、会社の未来を作るプロジェクトとして進めることができると思います。

 

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