令和5年度から新潟市が実施する「若手リクルーター養成講座」の2年度目の実施になります。
本講座は、市内企業の若手社員を対象に、次世代リーダーやリクルーターとして活躍できる人材の育成と定着を目的とした、全6回の連続プログラムです。
講師としてグローリンク株式会社代表取締役の中藤美智子(なかとう・みちこ)氏をお迎えし、グループワークを通じて異業種の同世代社員との交流を深めながら、リクルーターに求められるスキルの習得や、自身のキャリアの見直し、自社の魅力の再発見に取り組んできました。
各回ごとに異なるテーマで進行してきた本講座ですが、最終回となる第6回(12月17日 開催)は「自社の魅力再構築」をテーマに実施。前年度に続いて学生を審査員として招き、自社の魅力を伝えるプレゼンテーション発表会を開催しました。就活生への伝え方をより磨く機会となるように、学生審査員からのフィードバックの時間を設けました。本レポートでは、発表会当日の様子をお届けします。
学生からその場でフィードバック

発表会には企業参加者19名(21名)、学生審査員6名が参加しました。まず予選を行い、選ばれた企業3社が決勝へ進みます。 予選では、企業と学生審査員がそれぞれ3会場にわかれ、企業プレゼンを行いました。そして、各企業の発表ごとに学生審査員からの質問やフィードバックの時間を設け、感想や質問などのやりとりをしました。実際のやりとりの一部をご紹介します。


プレゼン後に、学生審査員からの感想や質問を受ける企業参加者
学生審査員:新店舗がオープンする際に、他店舗のスタッフがヘルプに行き、準備を行うというお話をされていましたが、そういった共同作業の機会は頻繁にあるのでしょうか?
企業参加者:現在、おおむね1ヶ月に1店舗が立ち上がりますので、共同作業の機会になっています。ちょうど今日、私たちの上司が近隣県の新店舗オープンのヘルプに行っています。ヘルプの時には皆ワイワイしながら作業をしているので、「私たちも行きたかったです」と、上司に話していました。どんな人に会えるかワクワクするので、楽しみでもあります。
学生審査員:色々な事業に関わられてきたのだと思いますが、入社してから今までで一番大変だったことを教えてください。
企業参加者:入社一年目に、新規事業を立ち上げる部署に配属された時が一番大変でした。少人数の部署だったために、一人一人がそれぞれ一つずつ新規事業を担当していました。自分はイベント事業の担当で、会社の主軸の事業と関係ないことをすることの大変さはありました。経験がない中で「収支計画を立ててみて」と言われるのですが、やり方が全く分からず、過去の資料に目を通したり、先輩に確認しながら進めていきました。ただ、大変だからこそ、色々な人に助けてもらい、一緒に働く人の重要さを感じることができました。
学生審査員:主軸の事業以外にも様々な事業をされているということですが、それはどのように生み出されているのでしょうか?
企業参加者:企業の理念として、「豊かな人生に貢献」するというものがあります。まず、地域の方々の人生に貢献するため、人通りが少なくなり、元気が無くなっているように見える地域の活性化につながるように事業を行っています。また、スタッフの人生も豊かにしたいという考えから、様々な挑戦をしているのだと思います。 プレゼンを終えると、学生審査員から企業へと「フィードバックシート」が渡されます。採用される側(学生審査員)から、採用する側(参加企業)への評価が点数になってフィードバックされます。

そして、学生審査員は最も魅力的に感じた企業に投票。それぞれの会場で最も票数を獲得した企業が、決勝に進出する権利を獲得しました。
「就職活動をする上での希望」を感じた

決勝に進出したのは、愛宕商事株式会社、株式会社花安、株式会社星光堂薬局の3社です。喜びや戸惑いなど、それぞれの反応を示しながら、改めて、全参加企業と学生審査員の前でプレゼンを実施。3社のプレゼン終了後、審査員からの決選投票が行われました。
結果、優勝は株式会社花安に決まりました。花安の坂井 玲名さんは、驚きを隠しきれない様子でしたが、送られた拍手の大きさから企業の魅力が十分に伝わるプレゼンテーションであったことが見て取れました。

最後に、プレゼンテーション全体を通して学生審査員全員から感想が述べられました。

学生審査員:皆さまのプレゼンから、会社への愛情が伝わりました。それは、スライド制作の時間だけではなく、会社でこれまで活躍されてきたからこそ持っている価値観や想いがスライドと発表から感じられたということだと思います。勉強になりました。
学生審査員:発表を聞いていると、地域に密着した事業をされている企業さんが多いなと感じました。私は新潟出身なので、改めて「地元に貢献できるというのはどういうことだろう?」と考える良いきっかけになりました。それと、顧客も社員も含めて大切にしようと考え、実践されている企業さんが多かったので、就職活動をしていく上で希望になりました。
今後の自分へ“行動宣言”
そして、学生審査員は退出。参加企業だけで講座全体を通した振り返りの時間に。各自が振り返りシートを活用して、これまでの学びを整理し、その後グループでシェアしました。
最後に、各企業の参加者が、これから業務の中でどのように行動していくかの“行動宣言”を、全員の前で発表しました。


今後の行動を共に半年間を乗り切った皆さんの前で誓います。
すべての参加者に「修了証」が渡され、約半年にわたって開講された連続講座は幕を下ろしました。
全6回の講師を務めた中藤さんより、締めの挨拶がありました。

中藤さん:6回を通して、皆さん本当にお疲れさまでした!1回目の講座では「プレゼンなんてできるの?」と思っていた方もいらっしゃると思います。
そんな中で、お互いに励まし合って、“ほめほめ”し合ってきたからこそ、ここまで来れたのではないかなと思いました。改めて感じたのは、皆さん自身が魅力的に働いていく。そうすることで、輝いてくる。その輝きに惹きつけられて、学生の方は「この人と働きたい」「この会社で働きたい」と、なるのだと思います。リクルーターの皆さんが、充実した職業生活や生き方をするというのが、一番なのではないかと思いました。
会社が良い職場になれば、それぞれに充実感を得ることもできるでしょうし、「新潟にはこんな良い企業があったんだ!」と、新潟もさらに発展していくと思います。それは皆さんにかかっていると思います。期待していますし、これからのご活躍をかげながら応援していきたいと思います。
6回に渡り、活発に意見交換していただき、ネットワークを積極的に作っていただき、本当にありがとうございました。お疲れさまでした!
