EVENT REPORT イベントレポート

2024年度『若⼿リクルーター養成講座』イベントレポート(Vol.1)

昨年度から新潟市が実施する「若⼿リクルーター養成講座」も令和6年度で2年⽬となります。

市内企業の若⼿社員を、組織を牽引する次世代リーダーやリクルーター活動に携わる⼈材として育成・定着させることを⽬的とした、全6回の連続講座です。講師にはグローリンク株式会社代表取締役 中藤美智⼦(なかとう・みちこ)さんをお迎えし、グループワークを通して異業種・同年代社員と交流を深めながら、リクルーターとして必要なノウハウの獲得や⾃⾝の内的キャリアの再発⾒、⾃社の魅⼒分析などに取り組んできました。

9⽉27⽇(⾦)開催の第3回講座のテーマは「⾃社の魅⼒を定義」。今回はそのときの様⼦をイベントレポート形式で紹介します。

講師を務めた、グローリンク株式会社代表取締役 中藤美智⼦さん

 

⾃社の魅⼒を定義

スタートは、前回までの振り返りからスタート。講師の中藤さんから前回までのテーマと、第3回の流れのお話がありました。

中藤さん:1回⽬は「リクルーターとは」というところで、ノウハウについて、採⽤課題などをワールドカフェ形式で皆さんと話し合いました。前回、2回⽬は⾃分にベクトルを向けるということで、これまでのキャリアを振り返って、モチベーションや経験の中から⾝につけた強み、持ち味、今後発揮したい⼒や課題、⾃⾝の働く意味を整理してきました。そして3回⽬の今⽇は、会社の魅⼒について考えます。また、他社の⽅々と情報交をしてフィードバックをもらうことで、⾃社では当たり前だと思っていることの魅⼒に気づく場にもしていただければと思っております。

アジェンダは3つで、「⾃社の魅⼒分析」、「ターゲット学⽣の設定&訴求ポイント」、「効果的なプレゼンテーション」です。

最後の「効果的なプレゼンテーション」では、昨年度の当講座に参加いただいた中越運送 川崎さんに来ていただき、プレゼンテーションの際の体験談をお聞きしたいと思っています。それでははじめていきましょう。

 

アジェンダ1 ⾃社の魅⼒分析

前回の振り返りが⾏われた後、アジェンダ1の「⾃社の魅⼒分析」の内容に⼊っていきます。まずは、「企業を選ぶ際のポイント」について解説がありました。

中藤さん: 資料は、25卒学⽣からマイナビさんが調査したものになります。企業選択のポイントは待遇⾯が最多ですね。続いて社⾵、働く社員、そして安定性が続いています。待遇⾯の良さで選んだ理由としては、「⻑く勤めていきたい」、「良い仕事をするための⼼⾝の健康の安全性を保っていきたい」こんな声が多かったようです。
そのため、待遇⾯の悪さを感じた瞬間、学⽣は離れていきます。だから条件⾯をしっかり整えていく必要があるのですが、皆さん⾃⾝だけでできる話ではないと思うので、社内で提⾔したり、既存の社員の⽅々の働きやすさを⽬指していかなければいけないということですね。

 

続いて、グループワークになります。課題となっていた⾃分⾃⾝へのセルフインタビューと、⾃社のメンバー3名へのインタビューによって整理してきた⾃社の魅⼒を発表し合い、お互いフィードバックを受けました。その後、全員の前で代表者が発表することで、全員で共有しました。

 

アジェンダ2 ターゲット学⽣の設定&訴求ポイント

続いてのアジェンダは「ターゲット学⽣の設定&訴求ポイント」です。中藤さんより4つのポイントを解説いただきました。

中藤さん:まずは「これまでの採⽤実績を分析する」ことで、どういった⼈が⼀番活躍しているのか、またはミスマッチによって早期退職した⼈がいれば、どういう⼈だったのか、これまでの採⽤から⾒え隠れする要因を分析します。

2つ⽬は「中⻑期的な経営計画を確認する」ことで、⼈というのは会社にとって⼤切な資産でもあるので、採⽤部⾨やリクルーターの担当者ですとなかなか分からないと思いますが、経営者や役員の⽅がどういった事業戦略を⽴て、その戦略に沿ってどういった⼈が必要なのか、そこも把握しておいた⽅が良いと思います。
中⻑期計画は、もう出ている会社さんも多いと思いますので、⾃分なりに確認したり、上司に相談してみても良いと思います。

3つ⽬は、「mustとwantの要件を決める」ということです。mustというのは絶対にこれを持っていなければいけないという必要条件ですよね。資格や、接客の仕事であれば、⼈とのコミュニケーションを円滑に取れるとか、⾃ら進んでコミュニケーションが取れるというのも必要条件になると思います。
「want」というのは歓迎要件です。持っていると良いスキルや、こうあるといいなと
いうものです。

最後の4つ⽬は「ペルソナを設定する」です。年齢、性別、学⽣時代やってきたこと、学んできたことを絞ってみて、そこからどういう⼈を採⽤したいのか、どういう⼈が⾃社に⼀番合っているかを明確化します。

解説の後は、ワークの時間となります。「ターゲット学⽣の設定」「ペルソナの設定」「ターゲット学⽣への訴求ポイントの検討」それぞれシートを使いながら個⼈で記⼊し、グループで共有、その後、代表者が全体発表しました。

アジェンダ3 効果的なプレゼンテーション

最後に、「効果的なプレゼンテーション」です。まず、中藤さんからプレゼンテーション資料作成のコツの解説がありました。

中藤さん:「学⽣が企業研究を⾏う上で知りたい情報」では、仕事内容が⼀番知りたいということで挙がっています。あとは社内の雰囲気、社⾵、給与⽔準、平均年収などの条件⾯ですね。それと、他社と⽐べた強みと弱み、求める⼈物像ということです。

 

また、「学⽣が個別企業セミナーで聞きたい内容」では企業が共通して伝えていたことと、学⽣が欲しかったっていう情報で若⼲乖離があるようですね。例えば社⾵、社内の雰囲気というのは聞いてはいるが、もっと知りたい。聞いたけど、もう少し聞きたかったという⼈が多い。⼊社後の待遇や、⼊社後のキャリアモデルは⼊れた⽅がいいです。ただ、説明会で全部伝える必要はないので、例えば座談会を設けて、若⼿社員との話は別途実施したり、社⻑、経営者の話はWEB上で流しておくなど。⾊々なやり⽅があるので、参考にしてください。

 

続いて、講座の最終⽇に⾏われるプレゼンテーションについて、当⽇の流れの解説がありました。その上で、昨年度、1期⽣の1・2位のプレゼンテーションを動画で視聴しました。

その後、昨年度プレゼンテーションで2位となった中越運送 川崎さんが来てくださり、当時資料作成時に気をつけたこと、プレゼンテーションの練習⽅法など、体験談をお話していただきました。

若⼿リクルーター養成講座 1期⽣ 中越運送 川崎貴司さん

川崎さん:⾃社の良いところ、悪いところがあると思うのですが、とりあえず悪いところは放っておいて良いと、この時は決⼼しました。うちの会社は、ものすごく良い会社で、良いところはここなので、ぜひ来てくださいね!という⽬線で、パワーポイントを作りました。

そして、会社説明会資料の延⻑としてお話いただくよりも、伝えたいことを1本に絞って伝えるイメージで作ると良いと思います。

また、プレゼンの仕⽅を中⽥敦彦さんや岡⽥⽃司夫さんのYouTube動画で、パワポ職⼈の動画で⾊使いを学んだり、コピーライティングはChatGPTを利⽤したりと、さまざまなツールを活⽤もしました。

 

解説の後には、プレゼンテーションについて、川崎さんへの質疑応答となりました。 

Q:プレゼンテーション資料のスライドの順番について、意識されていた部分はあったのでしょうか?

A(川崎さん):⼀番最初に、あなたたちは今⽇こういうことを知ることができますということを先に伝えるスライドを⽤意します。こういうことをこれから説明しますね。誰が説明するんですよと先に伝えると、すごく安⼼して聞いてもらえます。

Q:どのような部分で、⼿応えを感じることができましたか?

A(川崎さん):⼀⼈の⼈に伝えることを意識して話すことで、緊張を和らげることができるという⽅法があると知ったので、当⽇、会場の参加者の⽅を特定して、その⼈に話そうと意識したところ、緊張せずにプレゼンテーションすることができました。

Q:今の⾃分がプレゼンテーションするとしたら、もっとこうしようと思うところはありますか?

A(川崎さん):うちの会社は総合物流業として売上⾼が第2位の会社なんですね。第1位とか第2位、第3位とか1桁台のものをたくさん伝えるということ。また、当時はすごくこのセミナーが楽しくて、その流れの中でしゃべったスライドなので、今作ればまた別の内容を盛り込んだスライドになると思います。

 

川崎さん:若⼿リクルーター養成⼒講座で⾃社の魅⼒、悪いところ、良いところ、⾊々なものがあると思いますが、それを⾃分の中でしっかり落とし込んで、納得して、コンセプトを決めて、これだけはやっぱり伝えたいという内容のスライドを作っていただければと思います。

また、私⾃⾝はここで他の企業の⽅とつながれたことで、その後につながったという感覚がありますので、ぜひ皆さんでフィードバックしながら切磋琢磨していただけると、すごく良いなと思います。

 

川崎さんの質疑が終わった後は、この⽇の内容を落とし込んでいきます。実際に学⽣の前で⾏う説明会の準備として、ワークシートに整理していきました。

最後に、次回以降の講座テーマと宿題の共有があり、第3回の講座は終了しました。

次回、第4回⽬の講座は10⽉29⽇(⽕)の開催となります。テーマは、「リーダーシップを形成」になります。リーダーの役割、リーダーシップの発揮の仕⽅などのプログラムを予定しております。
最終回第6回は12/17(⽕)の開催となります。講座を通して再発⾒・再構築した⾃社の魅⼒を、学⽣審査員に向けてプレゼンテーション。こちらもレポートしますので、ご期待ください。

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