「新潟市採用力向上サポート事業」は、市内企業の人材確保や若者等の市内就労を促進するため、企業の魅力度向上や社内外への発信力強化のほか、効果的なインターンシッププログラムの構築を通して、企業の採用力向上を支援する事業です。
事業の一環である若手リクルーター養成講座では、組織を牽引する次世代リーダーやリクルーター活動に携わる人材を社内で育成・定着させることを目的とした全6回の講座を実施しました。
今回は講座を終えた株式会社星光堂薬局の佐野徳秀さんにお話を伺いました。
佐野さんは2011年に星光堂薬局に入社したとお聞きしましたが、入社のきっかけについて教えてください。
入社のきっかけは大きく3つです。新潟で働きたいという思いがあったこと、大学で健康について学んでいたため、知識を生かせると思ったことです。そして大学時代の飲食店でのアルバイトの経験を通じてお店を回すという業務に面白さや魅力を感じたことも、小売業界に携わりたいと思うきっかけになりした。
入社してから約10年間は店舗業務に従事してきましたが、約1年半前に採用部門に異動しました。
店舗責任者から採用部門に異動になり、今回の講座の受講に繋がるということですね。
そうですね。以前から店舗責任者として働きながら合同説明会に参加するなど、採用に興味を持っていて。その思いが上司の耳に届き、結果的に採用業務に関わることになりました。
また、そのタイミングで上司から「新潟市の講座があるから受けてみない?」と言われたのが若手リクルーター養成講座でした。これまで経験のなかった業務に携わることになり、手探り状態だったため、必要な知識やスキルを身につけたいという思いで受講することにしました。
印象に残っている講座はありますか?
第4回講座「リーダーシップ形成」が特に印象に残っています。講座を通じて、複数のリーダーシップ像を知ることができ、自分がコーチ型リーダーとビジョン型リーダーの両方の要素を取り入れていることに気づきました。自分の信念が明確化されたことで、方向性が定まりよかったです。講座で学んだことを社内に持ち帰り、採用チーム内で共有することで社内のコミュニケーションのきっかけにもなりました。
また、講座に参加していた他企業の採用担当者との繋がりができたことも大きな成果のひとつです。先日、合同企業説明会で会った時は情報交換などで話が弾みました。
第6回では講座を通して学んだ自社の魅力を学生にプレゼンする”プレゼン大会”が行われ、佐野さんが優勝したとお聞きしています。プレゼン大会を振り返ってみていかがでしたか?
講座を通して約2ヶ月かけてじっくりと、プレゼンのブラッシュアップを行いました。プレゼンで意識したことは、”思いを伝えること””分かりやすい言葉で伝えること”の2点です。時には家族にプレゼンを聞いてもらうなど、様々な立場の人々からアドバイスをもらって当日を迎えました。当日は「102」という数字を白紙に写して「この数字が何の数字かわかりますか?」と問いかけて、プレゼンをスタートさせたことで、掴みから満足のいくものになりました。(「102」の意味は「創業102年」の「102」でした!)
プレゼン大会で優勝したことは、上司にもすぐ電話で伝えました。一緒に喜んでもらえて嬉しかったです。今回作成したプレゼン資料は、すでに合同説明会で使っていて、学生たちからの反応も良く、満足しています。
全6回の講座を終えた感想と今後の展望などを教えてください。
自社の魅力や自分自身の強みを再認識することができました。また、チーム内でもより深いコミュニケーションが取れるようになったと感じますし、講座を通して自分自身の次の目標も見えてきました。この講座は若手社会人に特に受講してほしいと感じています。自社の強みを見つける機会になりますし、人前での発表経験にもなります。来年は自分の部下にも受講してほしいですね!